ここからは私たちのところ

ここからは私たちのところ 2019

「会場となる宿の庭を初めて見たときに、自然との境界の佇まいが印象に残りました。それなら土地をまもる道祖神のような彫刻をと考えました。道祖神は自由奔放な造形で今でも各地に残っています。それはとても豊かなものです。この彫刻は日本古来の造形方法、籠(かご)細工から着想を得て、籠に古い着物やトタンを結びつけました。数ヶ月経ってこの道祖神に再会したとき、私は遠い他者の「祈り」を少し見つけたような気がしました。」(美作三湯芸術温度公式カタログより抜粋)