ハシラをマツる

「ハシラをマツる」2016
はさがけの柱、古い着物

”この地面からニョキニョキと生えているハシラ(アモ)をはじめて見てから、もう何年もたちます。いまでは、ハシラ一本一本にとても愛着(あいちゃく)があります。古いハシラはどんどん細く、短くなっています。今年は雪で何本かたおれてしまいました。長いあいだ立っていたハシラですが、そのうち土になっていくのだろうなと思いました。

そこで、もうすぐ役目(やくめ)をおえようとしているハシラを祀(まつ)ることにしました。ハシラにきれいな着物(きもの)をかけ、どことなく人が着物をきているようにしました。この景色(けしき)を、みなさんの頭のすみっこに残すための、ぼくなりのやり方です。”
(かみこあにプロジェクトより)